スペイン
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トレド

トレド  マドリードから南へ70キロのところに中世の町トレド(Toledo)があります。マドリード滞在の折には、日帰り旅行をするのに最適です。日程に余裕があれば、さらに離宮の町アランフエスや趣のある小さな町チンチョンを周遊したり、陶器の町タラベラへ足をのばすのもよく、マドリード南方のほど遠くない地域でスペイン旅情は充分満喫できます。
 人口は6万人。タホ川に包まれるようにしてたつ古郁トレドを訪れると、しっとりと落ち着いた雰囲気が旅人の疲れをいやします。町の美観を大事にする政策がとられたため、町全体が中世そのままの姿で保存されているうえ、新しい建物でも、周囲の環境に調和するよう工夫がなされているのがうかがえます。画家グレコは16世紀にトレドに魅せられ、ここに住みつきましたが、彼が描いた「トレド景観」は、今日のトレドの景観と比べてみてもあまり違わないとの定評があります。歴史的には、ローマ人の支配のあと、6世紀に西ゴート族が入って来て、トレドは西ゴート王国の首都として栄えました。8世紀にアラブ旋風がまき上ると同時に西ゴートは駆逐され、11世紀までアラブ人が治めました。国土回復戦争の勝利のすえ、キリスト教徒はトレドをスペインの首都に決定、1561年フェリペ2世がマドリードへ遷都するまで常に脚光を浴びてきました。現在のトレドは、カスティーリャ・ラ・マンチャ州の州都であり、トレド県の県都になっています。
 
トレドのホテル

トレドの観光名所

トレド大聖堂  トレド大聖堂(Cathedral of Toledo):13世紀、フェルナンド3世時代に着工、15世紀に完成したスペイン・カトリックの総本山です。中央礼拝堂、(Capilla Mayor)の祭壇の彩色彫刻が一段と人目をひき、中央をぐるりと囲むように22の礼拝堂がそれぞれ美しさをきそうように並んでいます。陽光にはえるステンドグラスは、15~16世紀のものです。聖器室(Sacristia)の大天井は、ルーカ・ジョルダノによるフレスコ画ですが、ここと次の間は、絵画館になっていて、グレコの傑作「聖衣をはぐ人」をはじめ、ゴヤ、ヴァン・ダイク、ルーベンス等の作品があります。中央礼拝堂の後には、「トランスパレンテ」と呼ぶ大理石のバロック調の彫刻群があり、ここだけは、ちょうど外からの光がさしこむようになっているため、大理石の無数の天使は、まるで躍動しているようにみえます。
 
サント・トメ教会  サント・トメ教会(Iglesia de Santo Tome):グレコ作「オルガス伯の埋葬」があるので有名です。これは、4.8m×3.6mという大きさもさるものながら、当時のイタリア画風をとり入れてあり、グレコの作品中最高傑作とも云われるものです。上下2部構成にし、聖エステバンと聖アグスティンの両聖人が14世紀頃この教会に奇蹟的にあらわれたという云い伝えを折り込んであるのがうかがえます。教会はムデハル様式で14世紀のもの。
 
アルカーサル  アルカーサル(Alcazar):長方型の建物に赤い屋根、四角い塔が四すみにあり、トレドの遠景をのぞむ時、大寺院とともに特徴ある姿をみせてくれます。13世紀にできた城塞ですが、ここで最初に統治したのは、叙事詩で有名なエル・シッドです。カルロス5世は、大々的な改築をしましたが、数回の火災で損焼と修復をくりかえしています。スペイン市民戦争の際、ここで激しい攻防戦がくりひろげられた事実はスペイン人の記憶に新しいことです。現在、内部は、市民戦争博物館になっています。
 
サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会  サン・ファン・デ・ロス・レイエス教会(Monasterio de San Juan de los Reyes):カトリック両王がトロ戦争の勝利を記念して建てさせた教会で、当初の計画では、両王は、ここに自分達の墓所をつくる予定でしたが、結局グラナダに埋葬されました。教会内はアラベスク模様の柱や八角天井の筋状の模様などアラブ調がミックスされたルネッサンスーゴシック様式です。手のこんだ透かし飾りが建物の屋根や内庭に面したアーチ等にほどこされているのが印象的です。
 
サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会  サンタ・マリア・ラ・ブランカ教会(Santa Maria la Blanca):ムデハル様式のシナゴーグ(ユダヤ教の教会です。12~13世紀に建てられ、馬蹄型アーチなどイスラム建築の様式を用いた建物です。
 
 グレコの家:グレコは、クレタ島出身ですが、35才位の時スペインへ渡り、トレドに住み、ここに傑作を数多く残しました。グレコの家は、彼が住んでいた当時を再現するため、あの時代の家具調度品を置いてあります。「キリストと12使徒」「聖ベルナルド・デ・シエナ」「トレド景観」等、グレコの作品のほか、16~17世紀頃活躍したスペイン画家の作品展示もあります。
 
 トランシト・ユダヤ教会:この教会やグレコの家がある地域は、昔ユダヤ人街として栄えたところです。トレドは、もともとユダヤ人が多く移り住んでいた町で、とくに12世紀頃には、1万2千人ものユダヤ人が居住していたという記録があります。しかし、1492年カトリック両王のユダヤ人追放令によりスペインからユダヤ人が一掃され、これによってトレドの文化は、大きな打撃を受けました。この教会は14世紀の建物で、ムデハル調。隣接のユダヤ美術館(Museo Sefardi)には、ひつぎ、結婚衣裳、本、その他ユダヤに関する資料が陳列してあります。
 
 サンタ・クルス美術館:16世紀の建物で、昔は同名の病院だったところです。所蔵品は、おもに16世紀スペインの黄金時代に属します。数種類ものタピストリーは、アレキサンダー大王や旧約聖書のアブラハムやモーゼ、聖母、聖人等をテーマにしたものに特色があります。絵画では、なんといってもグレコの作品が多く、「聖母受胎」、「聖母昇天」などを「グレコの部屋」で鑑賞できます。
 
 サン・ロマン教会:13世紀のムデハル調建物で、現在は、西ゴート文化博物館になっています。トレドは、6~8世紀に西ゴート王国の首都でしたので当時をしのぶ遺品が陳列してあります。
 
 タベラ病院:もと、タベラまたは、サン・フアン・バウティスタ病院と呼んでいたところで、今は美術館になっています。グレコ、リべ一ラ、ティントレト、ティチアン等の作品に加えて、16~17世紀のタペストリ-と家具もみどころです。
 
トレド全景 渡し舟 エル・グレコ
 
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