スペイン
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バレンシア

 バレンシア(Valencia)は、マドリードバルセロナについでスペイン第3の都市です。バレンシア州の州都で人口は75万人。しかし、旧市街を歩いている限り大都会のイメージはなく、歴史の中を散歩するような気分です。ところが、旧市街の周囲、とくに南の方に新市街がのびていますが、立派な道路がゆったりした街づくりを印象づけて、同じ市内とはとても思えない変りようです。「明るい」または「晴れ渡った」という意味で、バレンシア市のことを「ラ・クラーラ」(La Clara)と地元では言っています。なるほど地中海地方特有の青い空の下で光輝くように見えるバレンシアは画家ソローヤによって巧みに描かれたあの光そのものかもしれません。

バレンシアの観光名所

 カテドラル:過去をたどってみますと、現在カテドラルが建っている同じ位置にローマ時代には神殿が、西ゴート時代にはキリスト教会が、回教時代にはモスクが次々に造ってはこわされてきました。今のカテドラルの建設が始まったのは13世紀中頃で完成は14世紀末ですが、17~18世紀にも手を加えてあるためバロックやネオクラシックの様式も多く見られます。外観の特徴はそれぞれの時代を反映した3つの扉にあります。サラゴサ広場(Plaza de Zaragoza)に面した正面入口の扉はイタリア式バロックをとりいれてあり、3つのうちで一番新しいものです。「パラウの門」(Puerta del Palau)は「南門」とも呼ばれ、アルモイナ広場(Plaza de la Almoina)に面していてロマネスク様式です。ビルヘンの広場(Plaza de la Virgen)にある北側の「使徒の門」(Puerta de los Apostoles)はゴシック様式で彫刻像が沢山扉のまわりを飾っています。正面入口を入ってすぐ右手へ進むと「聖杯礼拝堂」(Capilla del Santo Caliz)につきあたります。この礼拝堂ではその名が示す通り、正面中央のくぼみに飾ってある聖杯に注目しましょう。これはイエスキリストが弟子達との最後の晩さんの折に使った聖杯であると伝えられています。メノウでできた器で、考古学的にはローマ時代のものと証明されています。宝石の飾りがついた台座は13~14世紀頃のアラブの工芸品です。
 最後の晩餐の聖杯がどういう経路でスペインへたどりついたのかというと、まず聖ペテロがローマへ持って行き、のちのキリスト教迫害の時代にスペインのウエスカ生れの聖ロレンソが生れ故郷に送り、めぐりめぐって15世紀頃バレンシアのカテドラルに落ち着いたのだと言われています。カテドラル正面入口の左手には八角形の「ミゲレテの塔」(El Miguelete)が建っており、この上へ登るとバレンシア市内が見渡せます。きわだって高い建物がない旧市街の落ち着いた様子と教会の多いことに気がつくことでしょう。
 
 自治統領館:現在は県会議事堂として使われています。15世紀の建築ですが増改築が頻繁に行われています。みどころは「黄金の間」(Sala Dorada)と「コルテスの間」(Salon de Cortes)の両広間の天井で、まるで工芸品のような繊細な細工が一面にほどこしてあります。 ラ・ロンハ 15世紀末に取引所用につくったゴシック式の建物です。正面を入ってすぐの大広間はらせん模様のついた高い柱が何本も並び、この柱がちょうどやしの木が葉を広げるような形で天井に筋状の美しい模様を四方八方に展開しています。毎週日曜日にはここで古銭と切手の市が開かれています。ラ・ロンハを見たあとは、向い側にある中央市場(Mercado Central)へ立ち寄ってみましょう。生鮮食料品店が300軒も出店していて、とくにバレンシア県内でとれる豊富な野菜や果物の山が印象的です。
 
 国立陶器博物館:博物館の建物はドス・アグアス候爵の館だったもので正面入口のロココ調の彫刻が目立ちます。ここではバレンシアの3大陶器、パテルナ、マニセス、アルコラを十分に鑑賞できますが、13~15世紀のパテルナとマニセスの陶器はとくに珍らしいものです。スペイン国内では、ほかにタラベラとセビーヤとトレドのものが、外国産では19世紀マイセンと中国、日本のもあり、かわった展示品ではピカソのやきもの4点が彩りを添えています。19世紀頃のバレンシアの典型的な台所の復元には絵タイルが非常に効果的に使われていて興味をそそります。
 
 パトリアルカ修道院:聖体修道院(Colegio del Corpus Christi)とも呼ばれ、戒律の大変きびしいことで知られています。内部のみどころは、中庭と教会と美術館です。中庭はルネッサンス式でイタリア大理石の柱がまわりをとり囲むシンプルな中に美しさを秘めており、中央にはこの修道院の創立者サン・フアン・デ・リベラの像があります。教会にはフレスコ画をふんだんに使った装飾がほどこされています。入口右手の礼拝堂には16世紀フランドルの大きなタペストリ-6枚が壁面を埋めています。
 
 県立美術館:バレンシアの絵画史をたどることができるような美術館で、14~15世紀頃の祭壇用びょうぶ絵から始まって、ルネッサンス時代ではレオナルド・ダ・ピンチの弟子だったエルナンド・デ・ヤノス、19世紀のビセンテ・ロペスを経て今世紀のソローヤ、ベンリウレまでバレンシア出身画家の作品がおもな展示品です。その他では、ベラスケスの「自画像」、グレコの「サン.フアン・バウティスタ」、ゴヤの肖像画4点、ムリーヨ、ボッシュなどが必見でしょう。彫刻ではベンリウレの代表作「ホセリト」が見ものです。往年の名闘牛士ホセリトの死をテーマにした作品です。
 
 アルブフエラ:バレンシア市から南へ約12キロ、アラビア語で小さな海という意味の名がついた湖です。この地方はスペインきっての米どころですので、日本と変らぬ水田風景があたり一帯見られます。湖畔の町エル・パルマール(El Palmar)にはバレンシア地方特有の民家「バラーカ」(Barraca)か残っています。これは土の壁にかやぶき屋根の素朴で比較的小さな家です。貸しボートはエル・ペレヨー(El Perello)またはシーヤ(Silla)で。
 
 サグント:バレンシア市からオレンジ畑を眺めなから北へ25キロ行くとローマの遺跡の町サグントに着きます。ここには今でも語りつがれている有名な実話があります。紀元前218年、サグントはハンニバルひきいるカルタゴ軍に包囲されました。ローマからの援軍があてにできずサグント市民は勇敢に戦ったのですか、最後には町に火をつけ、老人子供もふくめて全員玉砕したのです。ローマ劇場とアクロポリスが観光名所ですが、現在のサグントは大きな製鉄所の進出で活気づいています。
 
バレンシアのホテル
 
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バレンシア気温
月別1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
平均最高気温(℃)16.117.218.720.222.826.229.129.627.623.619.516.8
平均最低気温(℃)7 7.9910.814.117.920.821.418.614.510.48.1
降雨量(mm)36323537342391951745152
降水日数(日)666785246767
年間気温17.8度、年間最高気温22.3度、年間最低気温13.4度、年間降水量453ミリメートル
 
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